隠された迷宮事件はドラマに出来ない?「コールドケース迷宮事件簿」
「コールドケース 迷宮事件簿」はアメリカ警察のテレビドラマだが、つまみ食いをしているだけなので全体の大きなストーリーはよく分からないが、個々の迷宮入りしていた事件が次々い明らかにされていくのでそれなりに面白い。
実際の事件はこう単純には行かないだろうが、毎回大きな示唆があるが中でも最も印象的なのは「時間の効果」だ。
普通、記憶を薄れさせ、状況を風化させ、一旦迷宮入りしたものが現実の事件に返り咲くことは少ないと考えがちだが、覆い隠していたものが剥がされ、証言を抑圧していたものが言葉になり、事件がよみがえることもある。
事件が迷宮に入るとき、警察官も迷宮に入ることがあるだろうか?
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コールドケース 迷宮事件簿
重大事件には時効は無い。日本もそうなった。殺人事件はもはや事項が無い。
しかし、
同じ容疑で二度裁かれることが無い方はまだ残っている。舞鶴の事件には疑いが残る?。
- 犯人を特定できず当然逮捕もできない。(普通の未解決事件。迷宮事件)
- 間違えて犯人を捕まえる。真犯人は特定できず捕まえられない。(冤罪)
- 犯人を特定できるが、逮捕できない。
- 犯人を捕まえるが有罪を立証できない。二度と逮捕できない。(一事不再理)
- 容疑者の段階で国外等に逃亡されてしまう。
- 事件が隠されている。被害者がいない。被害に気付いていない。事件が起きない。
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もう一つ、
- 事件は被害者がいて加害者が特定されて罪が与えられて一件落着。これは司法の下敷きがが機能しているから成立する流れです。しかし、警察、検察、司法の中に事件が入り込むと全く様相の違った難しい話になります。
- 司法の関連に事件が入り込むと迷宮入りしやすいのは司法を監視する仕組みが働きにくいためでしょう。不適切な捜査、公務員の犯罪・不作為・不祥事の程度によっては迷宮入り事件を生み出すことになるでしょう。
- 日本を駄目にするのも、健全な国にするのも、司法次第。現場では警察官次第と言えなくも無いでしょう。
- 警察官も人の子ですが警察官の気の緩みの影響の大きさは計り知れません。
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