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愛知県警大失態 09年捜索願放置?


愛知県警大失態 09年捜索願放置?

  • 愛知県警
  • ふなとかつあき-船戸勝章
  • おおもりのりこ-大森規子さん




http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/08/31/kiji/K20130831006520310.html

愛知県警大失態 09年捜索願もほったらかし→殺人だった

 愛知県岡崎市の山林で4年前から行方が分からなくなっていた女性=当時(35)=の遺体が見つかり、愛知県警は30日、殺人容疑で交際相手の男(44)を逮捕、送検した。09年に捜索願が出ていたが、県警は家出と判断し、今年まで事件として捜査していなかった。県警内からは対応の不備を認める声も出ているが、評論家は「謝って済む問題ではない」と厳しく批判している。 

 殺人の疑いで逮捕、送検されたのは、浜松市中区葵西の会社員船戸勝章容疑者。

 逮捕容疑は09年6月1日ごろ、当時住んでいた愛知県岡崎市井ノ口新町のアパートで、交際相手の無職大森規子さん=同県春日井市=の首を両手で絞めて殺害した疑い。「他に交際相手ができ、口論になって殺害した」と供述している。

 規子さんの父親(67)は同年7月、春日井署に捜索願を出していたが、同署は家出と判断。再三にわたり「事件ではないか」との指摘にも今年まで事件として捜査していなかった。

 取材に応じた父親によると、規子さんが「岡崎市に行く」と言ったまま行方不明になったことから、捜索願を出した。船戸容疑者が当時住んでいた岡崎市のアパート付近の駐車場で規子さんの車も見つかった。「娘は船戸容疑者のところだと思う」と伝えたが、同署は船戸容疑者から事情を聴いていなかった。その後も「家出ではなく、事件ではないか」と数回にわたり春日井署に伝えていたが、県警によると、同署は規子さんが頻繁に家を空けていたことなどから、事件性があるとは判断していなかった。

 転機が訪れたのは今年5月。別事件を捜査する過程で規子さんの親族から事情を聴いた県警捜査1課が捜査を始め、船戸容疑者が浮上した。県警は供述に基づき岡崎市の山林を捜索し、29日に規子さんの頭部の骨などを発見した。死体遺棄罪の公訴時効(3年)が過ぎているため立件できない。県警内からは「当時の対応に不備があったと言われても仕方がない」と、問題があったことを認める声が出ている。

 父親は「娘が殺害されたことは悔しくてならない。警察組織の事情もあると思うが、春日井署と捜査1課の間の情報共有に疑問も感じている」と話している。

 ▼小沢遼子さん(社会評論家)届け出ていた方はたまったものじゃない。警察が謝っても遺族は救われない。被害者感情が犯人よりも先に警察に向いてしまうだろう。警察の失態が大きく印象を残す事件だ。殺人の原因は金か痴情関係がほとんど。当初、少しでも調べていれば、すぐに交際相手にたどり着けたのではないか。

[ 2013年8月31日 06:00 ]

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