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【警官女性殺害】 来月29日に初公判…元警察官に問い続ける被害者の父「真実を語ってほしい」


【警官女性殺害】 来月29日に初公判…元警察官に問い続ける被害者の父「真実を語ってほしい」


  1. この事件は思い出して許しがたい事件だ。大阪府警がどこまで堕落・腐敗しているか思い知らされた。
  2. 両親の無念は想像できるものではないが悲しみは共有できるかもしれない。大阪府警がこんな愚かしい男を震災復旧支援によこさなければ何の問題もなかったのだ。


http://www.sankei.com/west/news/150814/wst1508140019-n1.html

2015.8.14 05:00更新

【警官女性殺害】

来月29日に初公判…元警察官に問い続ける被害者の父「真実を語ってほしい」

殺害された白田光さん(遺族提供)

 別の女性との結婚が発覚したために交際女性を殺害したとして、殺人罪で起訴された大阪府警阿倍野署元巡査長の水内貴士(たかし)被告(27)=懲戒免職=の裁判員裁判初公判が9月29日に大阪地裁で開かれることが13日、分かった。治安を守るはずの警察官にまな娘の命を奪われた父親(56)=山形県西川町=が産経新聞の取材に応じ、「なぜ娘が殺されなければならなかったのか。公判で真実を語ってほしい」と訴えた。(野々山暢)

 事件は1月24日、大阪市東住吉区で発生。阿倍野署地域課の巡査長だった水内被告が、交際中の白田光(しらた・ひかる)さん=当時(23)=の首をベルトで絞め窒息死させたとされる。

 前夜の電話最後に

 「実家から仕送りをもらうのに憧れてたんだ」。水内被告に殺害される前夜、実家から郵送された食料品を受け取った光さんはうれしそうに、父親に電話をかけてきた。この電話がまな娘との最後の会話になるとは思わなかった。

 「娘さんが風呂場で亡くなっていました。事件性があるかもしれません」。大阪府警から連絡が入ったのは翌日夕方。山形から飛行機で駆けつけ、変わり果てた姿の光さんと再会した。


 3姉妹の末っ子だった光さんは、小学3年からバレーボールを始め、高校時代には「春高バレー」として知られる全日本高校バレーボール選手権大会にも出場した。

 中学生になったころ、がんに侵された祖母の看病を献身的に手伝った。この経験から福祉の道を志し、高校卒業後に実家の山形を離れて東北福祉大(仙台市)に進学。大学1年だった平成23年、母親ががんで入院すると、時間を見つけては山形に帰り、病魔に苦しむ母親に寄り添った。

 「お母さんに結婚式を見せることも、孫を抱かせてあげることもできなかった」。母親の葬儀で光さんが涙ながらに弔辞を読み上げると、参列者のすすり泣く声が会場に響いた。

 光さんは25年春、東日本大震災の被災地支援で宮城県警に出向していた水内被告と出会い、まもなく交際を始めた。水内被告は昨年4月から阿倍野署地域課に勤務し、大学を卒業した光さんも同じころ、大阪市東住吉区にあるがん治療の拠点病院に就職した。大阪を就職先に選んだのは、もともと関西の歴史などに興味があったからだという。


 「水さん」。光さんは水内被告を家族にこう呼んで紹介し、家族も「何かあれば、力になってくれるだろう」と期待を寄せた。しかし、水内被告は光さんと出会う前から別の女性と交際しており、昨年8月には結婚。光さんには妻の存在を隠しながら交際を続けていた。

 「仕送りできない」

 山形県の山間の町で暮らす父親は「サクランボの収穫期になっても、米の収穫期になっても、もう光に仕送りしてあげることはできない」と嘆く。

 事件から約7カ月がたち、季節も変わったが、悲しみは少しも癒えない。

 「なぜ娘を殺すという選択肢しかなかったのか。あれから何度も考えたが、納得できる答えが見つからない」。少しでも真実に近づくため、父親は9月から大阪地裁で始まる公判をすべて傍聴するつもりだ。

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